どろろ

かなり楽しみにして観に行ったのですが、この映画『どろろ
一言で感想をいえば、びっみょーでした。

微妙だった点その1:どろろの配役
しばざきコウさんは大好きな女優さんの内の一人だし、個人的にはかなり彼女の芝居好きです。
でも、しばざきコウさんがどろろやるっていうのはちょっと違うだろうと思いました。
私は原作読んだことないので原作のどろろがどんなのだか知りませんが、
映画版どろろの独特のどろろ喋り
「~でぃ!」とか、「おうおうおう!」とか太鼓ポンポン叩いて踊りながら
「貴方のお名前なんてーの♪」とかいう喋り方は、妙齢の女性のするものじゃないと思うのです。
仕草一つとってみても、絶対コレ小さい子がやった方が合ってるって思うことがしばしば。
どろろは無名の小学三年生くらいの役者さん、糞ガキっぽい人に演じてもらいたかったです。

微妙だった点その2:エレキテル
多分当時のはやりだったんだろうとは思うのです。
確かサイボーグ009とかゲゲゲの鬼太郎でもやたら便利なモノとして
『エレキテル』って単語が使われてたもの
ただの電気じゃーん……
パパりん所蔵の当時の漫画とか読むとやたらこういう感じに使われてたような気がして
なんかエレキテルがどーのって聞くだけで、ケッて気分になっちゃうんですよね

微妙だった点その3:つまぶきさんの演技力
盲目なようにも声が出てない風にも耳が聞こえていなかった風にも見えなかった
つまぶき百鬼丸の演技力
……いまいち、解り辛くてなんだかなあでした。

微妙だった点その4:CG嘘くさい
子供の魂魄が集まって出来た赤ちゃんの形をなしたものとか
芋虫もどきとかすげえちゃちかった
百鬼丸も、いかにも作り物ですが何か?って感じの風貌で、ダメだなコレって思いました。

微妙だった点その5:どろろの葛藤
百鬼丸が宿敵ごだいかげみつの息子と解り、苦悩し葛藤するどろろに全く共感出来ませんでした。
親子だからって他人じゃん。関係ないじゃん。
直接的にも間接的にも危害を加えたのはかげみつじゃん。
何を苦悩する必要があるのだか疑問。
なんで百鬼丸刺すんだか全く解らなス。
一族郎党皆殺しにしてやるとかいう気持ち理解できない。
一族郎党とかそんな十把一絡げにされても困る。
そんな思考回路あいいれない。
サモンナイト2でマグナが先祖が悪いコトしたこと知ったからって
うわぁぁぁってなって苦悩したときと同じくらい白けた。
血が繋がっているからってなんだ。関係ないっしょ。
やたら「親殺しが大罪だ」とどろろがいうのも……なんか嫌
百鬼丸はごだいかげみつのエゴで身体の48箇所をとられちゃったんだよ
なんでそんな百鬼丸がかげみつと一括りにされどろろの憎しみの対象となりうるのか
どうしてそんな百鬼丸がかげみつを殺すのを躊躇うと思うのか
殺せないと思うのか
血の繋がりなんてそんな神聖なものじゃないと私思っているので。
ちっても共感できない。ちっとも共感できなーい。

微妙だった点その6:百鬼丸というキャラクター
狼っぽいもの2匹にぐるぐる取り囲まれながら、
本当は血の繋がった親に抱かれたかったんだろう
だが、そんな日は一生こないぞみたいなこと言われガーンってなっている百鬼丸にがっかり。
どうでもいいじゃん血が繋がっているからってなに。
こどちゃの紗南とは大違いですね。
紗南ははっきり言いましたよ。
実の母親に面と向かって「私は貴方に興味がありません」って。

微妙だった点その7:ごだいかげみつというキャラクター
なんで良い人風な感じで死んでいかせる……
自分の当初の目的を貫き通して欲しかった
ついでにかげみつの妻、つまり百鬼丸の母親な人。
こいつが普通にムカつきすぎてどうしようかと。
化け物にぐちゃぐちゃにして殺害されて欲しかった。
さも良い人であるような感じで死んでいきやがってからに。
夫婦で元凶。夫婦で最悪。大っ嫌いです。


と、まあ、こんな感じでかなり辛口な評価になってしまったわけですが、
それなりに楽しめましたよ。テンポもそんな悪くなかったですし。
いろんなつまぶきさんが観れただけで嬉しかったですしっ。
どろろと一緒にいろんな化け物を音楽に合わせて殺害していくシーンが
一番好きだったかもです。あと、やっぱり最後のシーンとかっ。
つまりは「百鬼丸」と「どろろ」にキャラ萌えな感じっ。
とりあえず、つまぶきさん好きなら観といて損はないかもですよっ。

あ、書き忘れてましたけど追記。
鯨ちゃんの影響で自分も劇団ひとりさんがなんだか好きな気がしてたんですけど、
うーん。実際演じている彼を観た感想を正直にいいますと。
滑稽でした。全然、まだまだ、ダメダメ。
あ、あとー。
百鬼丸が家燃やしているところみてハガレンを思い出したのは私だけじゃないはずですっ。
自分の身体を取り戻す為に旅をーってあたりでもう、百鬼丸の姿にエドがぶれて見えました。

役者さんは、
えーた(めっさかわいかった。萌えた)と、つまぶきさんと、名前知らないけど芋虫もどきの父親役(人間)やってた人が良い感じでした。