『運命のタロット』及び『真・運命のタロット』を読んで

久々に運タロ&真タロを読み返してみたのですが
やはりというかなんというか
真タロ難しい
もう、駄目ですね。
なんとか、『《隠者》は影に』まではきちんと読みこなせていた(と思う)のですが
『《吊るされた男》、そして・・・(上)(下)』『《世界》。』は無理です。お手上げ。
軽く読み流すくらいなら出来るのですが、全然読みこなせない。
意味が理解出来ないせいか文章飛ばして読んじゃうなんてこともしばしば。
ロートワング計画のくだりは専門用語が羅列されていて本当辛いです。
CICとか出てきて話が大きくなってきたところから辛くなっていきました。
虚数の説明も……難しい。
でも、とりあえず、多分一字一句逃さず、読めました。
大変辛い作業でした。


【感想】
・運タロ最終巻『《女教皇》は未来を示す』でライコ自身が自分が将来
《女教皇》になり、更に《女帝》に変化することを解ってしまったという狎瀋雖瓩
凄く、皆川先生なかったことにしたいんじゃないかなって感じられました。
ひぐらしのなく頃に』の梨花ちゃんみたいに、最後の方の記憶だけぶつっと途切れる形で
《女教皇》にはそのときの記憶はないんだということにして、一応コトなきを得ていますが……
むー、微妙です。
どうもねぇ、もう種明かしされちゃってるからさあ、今更ライコに《女教皇》や《女帝》に嫉妬されても
おまっ13巻でその件については一件落着してんじゃんみたいに思えちゃっていけません。
《女教皇》が《女帝》に嫉妬する場面に遭遇したら、読んでいて白けちゃうのも同じ理由。
「覚えている」状態にあっても別に不思議じゃないのにそうすると今後の物語の展開に支障が生じる為
「忘れている」ことにしている作者の事情が透けてみえるのが、なんか、凄く嫌です。

・やっぱり片桐先輩が《死神》になるんだろうか。
プロメテウス側に《愚者》が「片桐の身柄の安寧を言質としてとり、滅消」してからの
片桐先輩はどうなるんだろ。
「プロメテウス側」に限定されているところからいって抜け道ありまくりだもん。
上記の《愚者》の要求がティターンズ側の戦力減退にかかわるとして《愚者》が制裁処置として
ティターンズの精霊に滅消させられたとしたら、それでもって、
その後で片桐先輩が《死神》のカードに転写されたとしたら。
……んー、あるェー、そしたら《死神》は《愚者》が滅消しちゃう未来を改変したくなって、
プロメテウスに転向しちゃいそうだなあ。
それじゃ駄目だよ。
とりあえず、転写されてから長い間彼はティターンズとして《隠者》を協力者として活動しなくては
ならないのだから。
でも、死んで嬉しいと感じてしまったカインの死を本当はもっと「淡々と受け止め」たかった片桐先輩だから、ナニゴトに対しても「淡々と」したくて、私情を挟むのを良しとしないかもしれない。
例え《愚者》が殺されて腹ただしく思ったとしても。涙を流したとしても。
倫理観にこだわる彼なら、むしろ……。
はっそうだ。
《死神》は多分改変は絶対に成立しないって気付いていると思うのです。
だから、《愚者》の死もなかったことになんて出来ない。改変なんて出来ない。
だから、可能性を信じて闘うプロメテウスに欺瞞とか自己満足の為にやってるだけじゃないの的
腹立ちが芽生えてティターンズ側の精霊としてより一層活躍していくようになる……とか乱暴、か。
うーん、《隠者》がどういう背景のある精霊なのかまだまだ不鮮明だからなんとも。
《隠者》と《死神》が会話しているところを書かれてないから彼等がどんな感じに仲良しだったかもわかんないしィ。
わからん。
ちっともわからん!!
でも仲良しだったとは思うのです。
そうじゃなかったら《隠者》は自分のカード破いて自分だけ会堂に滅消するなんて道選ばなかったと思うし。
……一見すると、《隠者》が自分のカード破ってパートナーたる《死神》を救ったことと
《死神》が自分のカード破って滅消して協力者たる田村さんと一緒に封印される道を選ばなかったことは
似ているようで実は全然違うと思います。
どうもね、田村さんが睨んだ通り《死神》は最後田村さん共に存ることを拒絶した風に見えます。
本当に《死神》が片桐先輩だったとしたら、彼が滅消するとき彼の頭にあったのは《愚者》だったり
《隠者》だったりした気がしてならないです。
プロメテウスに転向した理由は結構解るんですよ。
実は田村さんの涙を乾かしてみたいと思ったからじゃなくて自分の涙を乾かしたかったんじゃないかなって。
田村さんの「独りでいる人の気持ち」って実は片桐先輩自身の気持ちなんじゃないかなあ。
《愚者》が滅消したらもう誰とも心を分かち合いたくなくなる気がする。
心に触れさせたくなくなる気がする。独りでいることが、《愚者》にだけ心とか、気持ちとか、
使うことだけが彼への誠意と思ったりしてたら。

ああ、本当わかんないっ。
皆川先生がさっさと第3部書きすすめてくれたらいいんだよ!
さっさと答えを示して欲しい。

とりあえず片桐先輩をカードに転写した精霊は多分《審判》か《力》か《隠者》かだと思います。
……《女帝》って線もあるかな。でも、カード転写は片桐先輩の見柄安寧条約に違反する行為かな?
そしたらそれはないかなー。どうかしら。

・《戦車》はもしかして《神の家》が好き? どうもそう思えるのですがどうでしょう。

・どんな人間がどういった経緯によりどの精霊によってカードへ転写されたのか。22体分全部明らかにして欲しいです。
とりあえずそれが今判明しているのは
 塰睨〇箸ぁ奸´◆垠遏奸´《皇帝》 ぁ埆?襦奸´ァ埆?宜帖奸´Α坩魔》 А埓こΑ
ライコとタイガーの変移+ライコの子供たる《世界》を除けば《月》と《悪魔》しか明らかになっていないんですよね。しかも《悪魔》はそこまではっきりわかっているわけじゃないし。(←でもあれくらいのさらっとした説明でも全然OK。それでいいからちゃんと読者に教えて欲しいよ皆川先生~っ)

・《愚者》と片桐先輩に凄く萌えを感じます。

・《愚者》とニーチェの和気藹々ぶりが泣けます。《女帝》を憎悪する《愚者》の気持ちが解るお。片桐先輩からニーチェに通じるもの感じるからって理由もあって《愚者》は片桐先輩に好感を通常の3倍抱いちゃうんだろうな。そういえば、片桐先輩がいまだに《愚者》をフーさんって呼んでいるところ見たことないよ。設定では片桐先輩と《死神》だけ《愚者》をフーさんって呼ぶんだよって書かれているのにさ。……二人っきりのときにだけこっそり呼んでいるんだねきっとっ!それはそれで萌え。

・ライコより田村さんの方が好きなのは私だけじゃないはずだ。

・「サロメが怖い」の意味を知りたくて新潮文庫サロメ』を読了したのは私だけじゃないはずだ。
なるほど。サロメは《力》のことでしたか。《戦車》がヨカナーンね。
でも口調はサロメというよりヘロデヤに似てますね《力》は。
まあ、口調と言っても私の読んだのは当然日本語訳版なので、実際は似てないのかもですが。
《力》といえばどういう経緯で《戦車》に惚れたのかこれも書いてもらわなくては困ります。

・《吊るされた男》がどうしてキガワのいくみんに自身の持つ全ての力の行使能力を使う権利を渡しているのかそこも書いてくれないと困る。困ります。

・《女帝》と《皇帝》の結婚式については書くって言ってたじゃないか皆川センセの嘘つきー!!
書かなかったってことは第3部あるって思っていいんですね?いいんですね?
とりあえず私が死ぬ前に出してください本当お願いします。
あ。結婚式といえば。
結婚式って私ずっとその字面の通り結婚式なんだと思っていたんだけどなんか違うっぽいですね。
《審判》いうところの「ただ一度、すべての精霊が集う会議((世界(下)p256)」がそれなんじゃないかなとか。
ケーキ入刀とかはしないのは確実。

・誰からき☆すたOPの運タロ版手描きで作ってくれ

・しかし《魔法使い》の元がタイガーだと思うと《魔法使い》の魅力がぐぐっと下がってしまった感じがしました。まあ、元はタイガーだとしてもやっぱり彼等は別モンですよ。ライコへの想いしか一緒のもんないもん。

・タロットの秘密を他人に漏らすと良くないみたいな設定はどこにいったんだろう。研究機関は他人じゃないからいいのか。うーむ微妙だ。

・そういやカーシャあれからどうなったんだ。

・《世界》下巻の帯にあった「大河SF」って駄洒落? 確かに大河のSF体験記だけど。

・ライコの両親は殺されるのかな。田村さんが「これからたくさんのものを失っていくわ。親、友だち、仲間……」って言ってたし。田村さんはこういうことでは嘘つかないと思う。
友だちは……死んだわけじゃないけど唯のこととして確かに失っているし。
仲間は……いっぱいいすぎて羅列するの正直めんどい。
親はでも、まだ「失って」はない感じだもの。ライコの親、殺されるんじゃないかな、かな。

・大河兄に《女帝》を田村さんの友達呼ばわりされて喜んでいる(どう考えても喜んでいるよね)田村さんがかわいくて仕方ありません。