ガンダムX #14『俺の声が聞こえるか』

お話は前回ガロードがカリスに発砲したところから。
傷ついたカリスはフリーデンに連れ込まれ、手術を受け、一命をとりとめます。

めっさ胸に当たっていたのに、死なないとか、
フリーデンのちんけな設備で手術可能とか、ありえねーと思いました。


中医務室はベッドの中、目の覚ましたカリスはこっそりベッドを抜け出し雪ふりしきる極寒の地、フリーデンの外へと出て行きます。
ですが、夜中トイレに行く為に起きたガロードが、廊下にてんてんと落ちていた血痕からそんなカリスの動向に勘付いて、ティファと一緒に彼を追いかけます。

ガロードとティファは雪の中、倒れているカリスを見つけ、カリスに話し掛けます。
けれど、カリスはこの雪の中倒れたまま死ぬ気だったようで、「放っといて下さい」と、言い放ちます。
それを聞いて、ガロードは激怒。甘ったれるなと喝を入れ、生きるよう説得します。
ガロードの熱い言葉にカリスが心をぐらりと動かされたところでやってくるはエニル率いるカリスの部下部隊です。

カリスの部下達はバルチャー一味の捕虜となったカリスを助けにきたという現状認識をしているので、
カリスに危害を加えるようなことにならないように、生ぬるい攻撃しかガロードにしませんが、
エニルは気にせず発砲します。

その頃フリーデンではカリスがいなくなったことと、エニル部隊が攻めてきたことにブリッジクルーの
シンゴが気付き、緊急スクランブルをかけます。
ロアビィ駆るレオパルドとウィッツ駆るエアマスターが出撃し、カリスの部下達を殺害します。
なんてことするんだ!彼らがどんな悪いことしたっていうんだ!!

結局カリスはエニル部隊の手におち、ガロードの「カリスを返せー」の言葉も空しくフォートセバーンへと連れ去られていきます。
フォートセバーンではMAパトゥーリア準備万端でカリスの帰りを待っていました。
カリスはパトゥーリアを動かす核となり、組み込まれます。
操縦室にはノモア市長とエニルが二人、彼等はライラック作戦を開始します。
かくしてフォートセバーンの街はパトゥーリアに焼き払われていきます。
街の民はこれで全滅したとしてもおかしくないような酷い攻撃です。

「活目せよ地球人類!これがお前達が宇宙に住む民にもたらした苦しみだ。無意味なる死、その罪を償え!!」

ノモア市長はノリノリで全地球人類に対する復讐を称したただのフォートセバーンの民の虐殺を行っていきます。
なんというオカド違いな憎しみの対象なのでしょう。
まあ、市長の気持ちも解らないでもないですが、そこはぐっと我慢せねばならないとこです。
だいたいパトゥーリア一体で地球に住む民全員を本当に滅ぼせるとでも思っているのか。
フォートセバーンとかちっちゃな街一個を破壊することは可能でも、地球は広いんです。
どう考えても無理です。無謀としかいいようのない行為です。

ガロード、ロアビィ、ウィッツはカリスを止めようと出撃してパトゥーリアを駆逐しに向かいます。
しかし、パトゥーリアにオールレンジ攻撃をかまされたりして、一行は一向にカリスのいる内部に侵入を果たせる見込みが出てきません。
ちなみに今回ウィッツはグラ☆スペしませんでした。

カリスはパトゥーリアの中、何も出来ず自身がシステムに飲み込まれ心がなくなっていくことに
絶望し、ただ助けて欲しいと願っている状態です。
ガロードが「カリス!俺の声が聞こえるか。もうやめるんだ!!」と、必死に呼びかけますが、
カリスだってこんなことやりたくてやっているわけじゃないのです。
やめれるものならとっくにやめているのです。
カリスはただ、うつろな目で涙を流すに終わります。

そこへジャミルがやってきて、突破口を開き、ガロードの乗るGX9900をパトゥーリア内部潜入させることを成功させます。

ジャミルは真の正義をしらしめるまでこのパトゥーリアは稼動をやめないと、高笑いをかますノモア市長へ呼びかけます。
「次の世代にぶつけて何になる!」
もっともな主張ですが、ノモア市長には届きません。
彼にとって、この今している行為が無意味と認めることは自身の存在自体を無意味と認めることと同義なのです。絶対やめるわけにはいかないことなのです。

けれど、エニルはGX9900が現れたことで、計画が失敗に終わったことを悟り、
「もう駄目だわ。脱出しましょ」とノモア市長へと呼びかけます。
しかしノモア市長はそれを良しとせず、
「敵前逃亡に軍法会議はいらん」とエニルへ銃を向けます。
エニルはノモア市長が狂っていると感じ、逃げます。
ガロードはカプセルからカリスを取り出し、パトゥーリアから共に脱出をしようと試みます。
爆発するパトゥーリア、何者かに撃たれ地に倒れ付すノモア市長。
そして……

~エピローグ~
カリスは結局フォートセバーンへと帰ることを選び、
自身の一生を全てフォートセバーン復興の為に捧げることになりました。

それを遠くから見つめるは新連邦に属するシャギア&オルバです。
彼らの欲しいものはNTであるので、出来そこないの人工NTであるカリスはいらないとして、彼等はカリスを見逃します。

これからカリスは月1でやってくるシナップスシンドロームとずっと付き合いながら
生きていくことになります。
彼は苦しみと共に生きることを選んだのでした。

どうでもいいけど、フォートセバーン、壊滅したとばかり思っていました。
だって物凄い火の手だったもん。
全員死んで、生存者0だとばかり思っていました。

~エンディング~
日本語バージョンになりました