GOSICK

結局我慢出来ずにアニメ試聴開始前に原作全巻購読してしまいました……
面白かったです
ただ角川文庫版と角川ビーンズ文庫版をまぜこぜにして買ってしまったのがくやまれます
さし絵はもちろんあった方が良いのですが
私が持っているのは角川文庫版がほとんど。ビーンズの方は2冊のみなんですよね
並べたときに装丁揃っていないの気になるよー

GOSICK』を楽しむ方法はまず第一に
推理ものとしての期待を捨てること
原作で既に『名探偵コナン』以下の稚拙なトリックを使った事件を推理で解決しているだけなのに
モンストルシャルマン()等と呼ばれているヴィイクトリカさんにぷすすと笑いを誘われるレベルなのに
アニメの方ではただでさえ簡単なトリックをもっと分かりやすくやっちゃってるもんだから失笑レベルもの

これは囚われの姫君ヴィクトリカさんを救う下僕騎士久城の物語とみてとるのがおすすめです


第二に
ブライアンロスコー(ヴィクトリカと船旅に出た方の)の船旅途中でみかけた死因を違うものに脳内修正
古代の狼族()不思議な生き物の血を引くもの()旧世界のため息()中世の亡霊()はオカルトの力のない世界=新大陸では満足に息ができないという設定を脳内削除
最終巻のフランスは図書館でのアンブローズさんの不思議体験を脳内抹消すること
つまりファンタジー要素をなかったことにすること
なくても代替えきく設定だし大丈夫

この2つだと思います この2つを推奨します

アニメみて気になったこと
ヴィクトリカの声が全然老婆声じゃないー!これは良い改変
・イアン&エヴァンが出ない!なんということだ彼らが手をつないでたたたたーと走るアニメ動画をみたいと思っていたのにわくわくどきどきしながら観てみたのに存在ごと削除されているとわナニゴトだー!!
・凄く原作をもとにいろいろ繋ぎ合わせたり削除したりして物語が『再構成』されている感じです
 いいんじゃないかなと思いました。原作への愛とかリスペクト感じられる改変だったし
・マスグレーブイアン君の件がもう、映像化されるとダメですね。本当酷い。なんといってもリヴァイアサンが彼を殺す動機が弱すぎる。殺す必然性をどうしても感じられない。
・るりっぺを筆頭とする久城家の描写の少なさ……まあこれは話数的に仕方なかろうと諦められました
・アブリルかわいいよアブリル。そして報われないにも程がある。少しは気にかけてあげようよ久城君!
・なんで久城、ちゃんはっきりと自分は日本人だといってのけとるん?
 原作だと何故か日本の名前が始終伏せられて書かれていたので何かそこに作者のポリシーとかあるのかと思ってたんですけどそんなこともなかったのかな。
まあどう読んでも日本だったしだから別にいいっちゃいいのですが。
・あの、うさぎ顔のかぶり物はない。なんぞあれ。ダウトですかジャッジですか。
・ジュピターロジェと王様のオチというか行動全般は、小説版よりアニメ版の方がすんなりその動き方に納得がいけたので良かったと思います
・伏線回収の仕方もアニメ版の方が小説版よりすっきりのみこめてよかったと思います。
箱の件とか特に。あと、公爵が、ロジェ失脚の為のゆすりの道具として今まで得てきた情報をフルに使いまくっていたのも好印象。
・うーん。アブリルの戦争時の描写が全カットなのはちょっと悲しかったかも。看護頑張ってるアブリルみたかったです。
・ロジェはもうなんていうかセイルーン出身と知られたくないならまずはその髪型やめたらどうだと。
・それにしてもヴィクトリカと一緒に来た方のブライアンロスコーの死因はアニメ版も小説版もどっちも酷いですねぇ。もうちょっとなんとかなんなかったんでしょうか。
 アニメ版→ヴィクトリカを殺そうとして誤って崖から落ちた傷がもとで死亡。
 小説版→ふるきものは大陸から離れると生きていけないのとかいうわけわからん理由で衰弱して死亡 
・アンブローズは髪かっちり縛っていたときはイメージしていた姿かたちとちょっと違うなあと思ってたのですが、最終回のゆるい髪の縛り方していた姿は理想通りのものだったので嬉しかったです。


ん。とりあえず原作アニメ共にグレヴィール・ド・ブロワの兄貴がキャラの中でダントツ一位で大好きでした。

今期はクロワーゼといいこれといい日本人キャラと仏語喋る外国人キャラがなかなかよしよししているアニメが多いですね。漫画なら夢色パティシエールとか? 
良いことだと思います。
ちなみに『GOSICK』を何故読もうと思ったのかというと『異国迷路のクロワーゼ』作者武田日向さん描く表紙絵に惹かれてです。どんなに他人からすすめられようが読む気おきなかった作品なのにね。角川ビーンズ文庫版出したのは大正解だったと思います。ええ。