はたらく魔王さま!7

はたらく魔王さま!』シリーズ最新刊読破感想です

短篇集でした
1~7巻のなかでは、今巻が一番好みのお話でした。ストレスなく読めて素晴らしかったです。

魔王、誠実な商売を改めて決意する
エミリア&ちーちゃんを助ける際に活躍したルシフェルの購入した発信機
これを買ったせいで魔王家の家計は火の車に
やむなく生活費補填の為に芦屋は泊りがけで一人バイトへ赴くことになる
その留守中に自分も何か家計の足しに金を稼がねばとやる気を出したルシフェル
詐欺に引っかかり
消化器やフルーツ、布団を購入させられて四万が吹っ飛んでしまう
芦屋が帰ってきたら怒られる! と、震え上がった魔王は彼が帰ってくるまでに何とかしようと
目論むが……という話
【感想】
解決手段がとてもリアルでした
東京都消費生活総合センター活用
ボイスレコーダー活用
スカイフォンはぴんとこないのですが何とでもここら辺は置き換えきくので無問題
こういう堅実な解決方法をこつこつ描いてくれる姿勢はとても好印象でした
不思議ミステリィな力を使って解決☆とかやってみせては駄目な類の話だと思うのです
とても良かったです
ただ、ここ、私もお世話になったことのあるところなので思い出すと胃がきりきり……

魔王、捨て猫を拾う
ある日道端で震えている野良猫を拾った魔王の話
【感想】
引き取り先が知人というオチに泣く用意していたのにあてが外れました。
でも、ほっとしました。
哀しいお別れで泣いちゃうよくあるオチじゃなくて良かったです。

魔王と勇者、お布団を買いに
エミリアと魔王がアラムラムスと3人でアラムラムス用の布団を買いにショッピングに出かけ
ついでに3人でピクニックする話
【感想】
まぐろばと!
エミリアの態度が軟化してきているのは確かなのですが魔王とはくっつきはしないでしょうね

はたらく女子高生
進路に悩むちーちゃんがマグロナルドでバイト始めるにいたり自身の将来なりたい姿を
認識していく的話。
で、ちーちゃんが魔王に惚れた経緯話
【感想】
社会人の人はこれ読んだら「わかるわ……」としみじみつぶやいちゃう話だと思いました
進路に悩むちーちゃんや義弥の気持ちの変遷に
バイトでの経験を語る佳織の言葉に
ちーちゃんに進路を語る木崎の言葉に
わかるわ……と、しみじみと頷かざるをえませんでした。ええ。
それはさておき、今まで謎のベールに包まれていたちーちゃんの学生生活が
今作では色濃く描かれているのが嬉しかったです。
ちーちゃんのキャラクターがさらに分厚くなりました。よいことです。
あと、魔王によるマッグの仕事内容説明がなかなか興味深く面白かったです。


全体的に、問題解決のためにファンタジー能力を使ったりせず人間に出来る範囲内の精一杯の努力
をもってして解決にあたっていたのがとても良かったなという印象うけました。
共感しやすいのが良いです。
ファンタジー能力つかわれちゃうとどうしても白けてしまうので、本当、良かったです。