色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年

題名の長さにライトノベルのノリを感じて手にとるのを躊躇っていた本作を読んでみました
読もうと思った切っ掛けなんてたいしたものはありません
家族が買ってきて居間に置きっぱなしになっていたのでなんの気もなしに手をとってみて
それからノンストップ状態で読破してしまったというだけの話です


【箇条書き感想】
★批判箇所★
・なんで登場人物誰も名古屋弁しゃべってないんですか?
・灰田父と緑川の話、六指の話、灰田というキャラ全部削除していいんじゃないのでしょうか
 5人グループだったのに理由もわからずある日からハブられ
 それからずっと傷が癒えないまま生きてきたけど
 16年たった今、この手にしたいと思っている魅力的な女性から
 付き合いたいなら過去の精算をしないと無理だわと言われ実行にうつしたよ
 ってプロットにした方がすっきりすると思うのですよ
 もしくはもっとちゃんと密接に4人との話もしくはつくるの「うまれかわりの儀式」に
 灰田を絡めるべきだったと思うのですよ
 中途半端で大変よろしくありませんでした
・この人の書く性描写がいつも大嫌いです。気持ち悪いわワンパターンだわで。
・いまどき主要登場人物の名に「色」をあてこんで特性としてみるだなんて酷く古臭いし幼稚です。
 うすら寒ささえ覚えました。陳腐すぎて。
・結局さらに会わずに終わるとかなんなんですか。あの中年おっさんとの関係明らかにしてくださいよ。
・ユズ別に自殺って設定で良かったんじゃん?
 まあ緑川さんの話と絡めたくてそうしたんだろうけど絡める必要あった?
・アカをなぜ禿げさせたんですか? ホモだからですか?
・夫のいぬ間に自宅で初恋の男性にハグしてもらう妻とかドン引きですよ
・「実はハンサムでモテモテで魅力的だった田崎つくるくん」ですか。
 「ぼくのつくったさいきょうのしゅじんこう」臭に吐き気がします
・会話がねぇ……こんな会話する人いないというかこういう会話する人間をかっこいいと作者は
 思ってんの?と、思ってしまうというか、全体的に気持ち悪かったです。
 灰田の音楽語りとかその最たるものかも。痛々しいし読んでいて恥ずかしかったです。
 ああいう痛々しい感じにならないよう結構多くの人が気をつけてもっとフランクな感じになるよう
 言葉を選んで語る話題……だと思うのですよああいうの。
・自身が虐められていた高校へ出戻り転入を希望し実行した『生徒会の一存』の中目黒先輩と本質的に
 やっていることはつくるって一緒だよねと思いました
 そして『生徒会の一存』の方が感情移入出来たし感動出来たし人と人との関係性において
 人生において属していてあれ以上素晴らしく満たされた気持ちになれたグループはなかった的なことが
 くりかえし述べられる本作よりもそんな「語り」じゃなく実際に「会話」と「物語」でそれをつづって
 みせてくれていた『生徒会の一存』の方がこの辺のことちゃんと訴えられていたなあと思いました

★良かったところ★
・やっぱりホモじゃないか!!



いや、まあでも。
やはり一頁目からノンストップ状態で最後まで読破させた文章力はほめてもいいと思います。
すごいよ! 5時間ぐらい読み終わるまで本からはなれらんなかった!
でも本の値段1,700円前後の価値があったかというと黙らざるを得ませんね。
500円ぐらいかなー。